日本煎茶道の祖 売茶翁(ばいさおう)と伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)のドラマ 放映(NHK)

こんにちは。志葉急須店です。
NHKで、 売茶翁(ばいさおう)のドラマが放映されました。
売茶翁(ばいさおう)と言えば、日本茶の勉強をすると歴史上 重要な人物の一人として紹介されています。日本煎茶道の祖と言われています。
ドラマは伊藤若冲を主人公としたものですが、お茶業界の人たちは売茶翁の初?ドラマ化にワクワクしていました。
売茶翁は京都にてお茶を売っていたこと、絵師・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)との交流などが良く知られています。
ドラマと売茶翁について紹介します。時代は1700年代です。
売茶翁が登場する「ライジング若冲」放映日
NHK 正月時代劇
「ライジング若冲(じゃくちゅう)~天才 かく覚醒せり~」
2021年1月2日(土)[総合・BS4K]19:20〜20:35
2021年1月16日(土) [BSプレミアム]21時~22時30分(完全版)
https://www.nhk.jp/p/ts/56XX9Z1XJW
オンデマンド配信(完全版)
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020111876SA000/
売茶翁の姿
佐賀新聞にドラマの、しかも売茶翁中心の記事が掲載されています。
なぜなら売茶翁は佐賀出身なのです。
記事には売茶翁がアップで写っています。生身の売茶翁を見れるとはとても新鮮です。(役者さんなのですが 笑)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/615919
佐賀市観光協会 売茶翁とゆかりの場所紹介 https://www.sagabai.com/main/3778.html
日本煎茶道の祖 売茶翁 略歴
1675年佐賀生まれ。幼名は菊泉。11歳のとき佐賀の龍津寺に出家。22歳 東北へ修行の旅に出る。33歳時に長崎でお茶に出会う。56歳京都で売茶の道に入る。月海禅師、高遊外とも呼ばれます。
佐賀 龍津寺跡地訪問のブログ
若冲が描いた売茶翁の肖像画
よく知られている売茶翁の肖像画は若冲が描いたと言われています。
ドラマの中で伊藤若冲、池大雅、円山応挙が並んで売茶翁の肖像画を描いているシーンがありました。
以下の高遊外売茶翁顕彰会さんのウェブサイトにその絵が見られます。
売茶翁の茶道具
ドラマの茶器シーンをスマホで撮影し、茶道具をじっくり見ることが出来ました。残念ながらブログにはアップできません。雰囲気は佐賀新聞の写真でご覧ください。
ドラマで使われた茶具を国立国会図書館デジタルコレクションの「売茶翁茶器図」と見比べて楽しめました。
ドラマで「若冲」の名前の由来だと紹介されていた水差し(注子)の絵が見れます(14ページ)「梅荘銘 (大典和尚)」とあり、「大盈若冲」との文字もみれました。
こちらの「売茶翁茶器図」の著者は木村孔陽氏、出版元である泉谷末三郎氏は煎茶道 愛茗流(あいめいりゅう)の初代御家元 木村幽亭氏の弟にあたる方です。(1924年/大正13年出版)
愛茗流は明治27年に東京で始まり、現在は東京、千葉、横浜などで四代目木村幽亭氏のお稽古を受けることができます。
売茶翁役の石橋蓮司さんに、お茶を淹れるご指導をされたのは煎茶道 黄檗賣茶流とのこと、ホームページに掲載がありました。
(その他売茶翁茶器関連情報)
鉄斎の器玩~売茶翁没250年によせて~(清荒神清澄寺 鉄斎美術館 PDF)
鉄斎の器玩具~売茶翁茶器復元(清荒神清澄寺 鉄斎美術館 PDF)
京都萬福寺の売茶翁への献茶式
京都の萬福寺には全日本煎茶道連盟の本部があり、一年に一度、隠元禅師と売茶翁への献茶式が行われます。隠元禅師(中国福建省出身)は萬福寺を開創(1661年)した僧侶です。


佐賀で売茶翁を知る
売茶翁が学べる場所があります。
佐賀の「肥前通仙亭」という場所で、おいしいお茶もいただけます。数年前に訪問した際のブログです。

売茶翁が十代に、また京都に売茶に行くまで過ごした佐賀の龍津寺の跡地を訪ねました。
以上、売茶翁ドラマと売茶翁の紹介でした。