朝鮮半島 伽耶(かや) 埋葬時に土器を割る風習。日本、中国、葬儀に陶器や茶碗を割る風習(茶碗割り) Custom in East Asia, Break Pottery at Funeral

こんにちは。志葉急須店です。当店は陶磁器の急須を扱っています。今回は陶磁器にまつわる風習についてです。

【古代 朝鮮半島】 伽耶 埋葬時に土器を割る風習

韓国プサン近郊にある金官伽耶の博物館「大成洞博物館」へ行きました。そこで伽耶では埋葬時に土器を割る風習があることを知りました。時代はざっくり1500年以上前の話です。

【古代 朝鮮半島】 伽耶 埋葬 祭祀の様子

壙(こう)と呼ばれる墓穴を掘る。

丸太で槨(かく)と呼ばれる墓室の囲いを作る。(これは木槨墓(もっかくぼ)と呼ばれる。)

土器、鉄器、装身具などの副葬品を入れる。

死者を安置し、丸太で蓋をする

土を盛って、土器を割るなどの祭祀儀式を行う

土器を割る様子。黒い土器。

出土した土器の展示品は様々な色がありました。

”紀元前1世紀”との文言。(お墓の年代は分かりません)大陸文化の受容 発展。伽耶の鉄文化の説明。

下記書籍「古墳の古代史: 東アジアのなかの日本 (森下 章司)」には紀元前1世紀~紀元4世紀までのことが中心に書かれています。

【日本】 葬儀で茶碗を割る風習

幼少時に中部地方の親戚の葬式で茶碗を割るところを見ました。幼稚園に入る前のことでしたが、まだ使える茶碗を割っているところを見て、かなりの衝撃で記憶に残っています。色々な方がブログに書かれているように現在でもその風習が残っているところがあるようです。

伽耶での埋葬の方法と同じもの(木槨墓)が日本でも見つかっているようで、祭祀の方法(土器を割る風習など)も当時一緒に伝わっってきたのではないかと思いました。

木槨墓はそもそも古代中国で見られた方法のようなので、葬儀でやきものを割る風習自体も、そもそもは中国から伝わってきたものでないかと推測しましたが、どうなのでしょうか。

【中国】 葬儀で陶器の鉢を割る風習

中国にはこのような器を割る風習があるのか、中国に住む中国人の友人数人に聞いてみると摔盆(shuaipenシュワイペン)という風習があるようです。以下、友人からの回答です。青色が原文です。

  • 中国中西部にこのような葬儀の習慣があります。
  • 中国は現在もこのような習慣はあります。
  • 農村には現在もまだ残っています。摔老盆(shuai lao pen シュワイラオペン)と呼ばれる風習です。摔喪(shuai sang シュワイサン)とも言います。日本にもこのような風習があるとは思いませんでした。
  • 全ての慣習や風習は、歴史の移り変わりやそれぞれの地方の特色や人により変化します。しかし核心の意義は同じです。
  • 中国で受け継がれている伝統的な慣習である摔盆(shuaipenシュワイペン)は、それぞれの地域で変化をしてきましたが、基本的には同じです。昔の葬式では、出棺の時、喪主が霊前でひざまずいて素焼の鉢(瓦)を割り砕きました(碎)
  • 中国有,在中西部有这样的丧葬习惯
  • 中国现在也有这个风俗
  • 现在农村还保留着,俗语叫摔老盆,又叫摔丧,想不到日本还有这个风俗
  • 所有的习俗都会在历史沿革和各地风土人情里加以变化,核心意义是一样的。
  • 中国传过去的传统习俗,加“摔盆”,到了不同地方会有所改动,大体相同。旧时出殡,将起动棺材时,先由主丧孝子跪在灵前将一瓦盆摔碎,这一习俗叫做“摔盆”。

【中国】 摔盆(シュワイ ペン)とは

画像と動画を検索してみました。

摔盆画像 ( 百度検索画面)

http://image.baidu.com/search/index?tn=baiduimage&ps=1&ct=201326592&lm=-1&cl=2&nc=1&ie=utf-8&word=%E6%91%94%E7%9B%86

画像を見ると大きな素焼きの鉢です。

摔盆動画

https://haokan.baidu.com/v?vid=5995906068429861637&pd=bjh&fr=bjhauthor&type=video

(説明)
・ 鉢を割るのは長子(長男長女など)
・ 農村に残る風習
・ 一回で砕かないといけない
・ 細かくなればなるほど良い など

まとめ

お茶の事につなげて考えしまいますが、お茶を飲む習慣が中国から日本に伝ったとき、道具とともに習慣も伝わりました。

例えば、習慣として、中国では「茶七酒八」「茶七酒九」「茶七酒十」などの表現があります。茶を注ぐときは器の7分目までが良いとされます。(お酒は地域、時代(年代)により8分目、9分目、満杯まで注ぐなど様々)日本もほぼ同じ習慣です。

やきものを割る習慣の源流について、識者の方々の間でどのような見解があるのか知る機会があれば良いなと思っています。

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