Senchado Demonstration at Tea Expo in Fujian China 中国福建省厦門アモイ茶業博覧会 煎茶道点前 日本茶文化と工芸品茶器のPR

Founder of Shiha Tea and Comfort performed Senchado tea ceremony at Xiamen Tea EXPO, in China From Oct 15-19.

こんにちは。Shiha Tea & Comfort(シハティー)です。日本の茶文化を海外の方に知っていただく活動をしています。また日本の茶器の販売もしています。

福建 中国茶業博覧会に参加

2015年10月15日-19日、中国厦門の茶業博覧会にて日本の煎茶道のデモンストレーションを行いました。

着物や器、花、お菓子、煎茶道の教室についてなど 色々な点に興味を持っていただき、ご質問をいただきました。お答えしていく中での交流、とても楽しく、勉強になりました。

準備の裏話

実は当初、中国側関係者からは「ブースで来場者に日本茶を淹れて欲しい」とだけの要望だったのですが、会期が近づいた頃スケジュールをチェックすると、いつのまにか「ステージで日本茶道表演」の項目が追加されていました。

慌てて中国担当者に連絡を取り「ブースでお茶を淹れることと、ステージで行うことは全く別のことです。しかも茶道ではありません」と説明をしました。しかし、話は通じず「ブースで行うことと同じことをすればいいんです」との回答で、ステージでのスケジュールは変更できないとのことでした。

中国茶を淹れることと中国茶表演も異なることなのですが(ステージに出るには相当練習します)茶業界の人でなければ想像ができなかったのだと思います。

慌ててどのようなものにするかから考えました。

青ざめたと同時に、アドレナリンが出てきた感じを覚えています。

感じて楽しむ 調和された美

中国の方々は中国の茶芸の表演を楽しみます 。
― 茶、茶器、音楽、所作、衣装、表情 それぞれが調和された美。

来場者は日本茶にもそれを求めるはずです。日本の茶をどのようにして調和された美として表現できるのかを考え、煎茶道のスタイルをベースにエンターテイメント性を少し加えて行うことにしました。

道具や資料の準備

実は、会場に着くまでどのような場所で行うかの分かりませんでした。事前に写真や図面が頂けず(中国の担当者も分からないという状況です)

過去に見た茶業博覧会の茶芸表演を参考にし、ある程度柔軟に対応できるように道具を準備しました。畳なのか、テーブルなのか、それとも何もないのかも分かりません。どれであっても対応できるように立礼卓も持ち込みました。

そして、ステージでお点前中に紹介される煎茶道の歴史説明を作成(音楽を流し、説明をのせていきます)季節感ある花をアレンジ(生花は無理なので秋の野花の造花)、流す音楽も選んで準備しました。

「遠tone音」さんの音楽は静かさと落ち着いた華やかさもありイメージにぴったりで、彼らのアルバムから最適な一枚を選びました。

茶器の準備

茶器はお茶に興味を持っていただくために慎重に選びました。中国の緑茶に慣れている方が日本の緑茶を飲んで、すぐに「おいしい!」となることは経験上多くありません。

実際、まず興味を持のは器やその他の道具です。日本には美しい工芸の茶器があることを知っていただき、その興味から徐々に日本茶の世界へ入ってきていただくという流れを想定しています。

これまでの中国への茶器販売の経験を生かし、中国の方がお好みになる骨董や魅力ある素材、形、色、絵 などの茶器を用意しました。当日使用した道具を譲ってほしいという方もいらっしゃり、茶器の魅力を感じてくれたのだとうれしく思いました。

会場にて

会場でお茶をお配りしていると、旨味や香味の調和を感じていっらしゃるような、うなずきながら味わっている方もいらっしゃいました。

数日間の展示会中、水質の違い、湯を沸かす設備の問題などで、本来のお茶の良さを引き出すのに正直時間がかかりました。

ステージではなんとか無事に集中してお茶を入れることができましたが、あとでいただいた写真ではこんなにカメラを向けられていて、それをみて緊張した次第です。

xiamen

日本茶、工芸品の魅力を伝えるには

総合的な感想は、日本茶の魅力を知っていただくには、楽しさや美しさを演出し、直接的に日本文化の疑問などへの回答を通して交流をすることが、遠回りなようで、実は近道なのではないかなと感じました。

なぜ日本人に中国茶のファンが多いか。どのようにして好きになったかを考えたとき、美味しいお茶を淹れてくれた人(お店、茶葉店、茶館など)交流、環境、道具などが大きな要素としてあるのではと考えます。

工芸品の紹介も、歴史の説明を行い、どのような方が作ったのか(作家、工房)、他のものとどう違うか、日本人がどう見ているのか(多角度からの位置付け)を紹介すると安心して買ってくださいます。

また日本人がどのように使っているか、中国茶文化ではどのように使えるかを説明するとさらに楽しみを広げることになると思います。

Shiha Tea & Comfort(シハティー)は、これからもお客様に楽しみを感じていただけるような活動をしていきたいと思います。

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