中国茶:小青柑の紹介(淹れ方)小さいミカンに入った普洱茶 ~本場中国での入れ方と作り方~ Xiao Qing Gan Chinese Tea, How to brew

お茶と陳皮チンピ(みかんの皮)の話」の続編です。

こんにちは。日本の急須と茶器の店 Shiha Tea & Comfort です。色々なお茶の情報をお届けしています。本日は小青柑のお話です。

小青柑とは(小さいミカンに入った普洱茶

小青柑は未成熟の青い頃のみかんを収穫し、果実を取り出し普洱茶を詰めたものです。中国語の読み方は小青柑 xiao qing gan(シャオチンガン)です。

以前からお世話になっている北京の中国茶 茶葉店 用心堂の夏さんから小青柑の案内をいただきました。中国語で”用心”というのは、「心を込める」という意味があります。中国語原文は緑色にしています。

北京茶葉店 用心堂の夏さん いつも陽気でユーモアある話を聞かせてくれます

用心堂さんでは小青柑はバラで秤売りをしているので、必要に応じていくつからでも買えます。

小青柑はブームになり、市場では質と値段が一致しないものも多く見られるようです。用心堂の小青柑は5年物の宫廷普洱茶が入っています。小青柑は時間が経つほどおいしくなり、ミカンの皮とお茶から得られる健康効果で、贈り物に選ぶ方も多いとのことです。

普洱茶和青皮都是可以存放很久的。越久越好。

小青柑の淹れ方 (基本の淹れ方)

小青柑の飲み方をご紹介します。 小青柑の淹れ方のテクニックは、みかんとプーアル茶の香味の調和

みかんの香味とプーアル茶の味が出てくるタイミングが違うので、自分の小青柑の性質を把握して、淹れ方を研究してみるといいですね。

(ここから夏さんの説明です)

小青柑の蓋を取って、蓋碗にまるごと一個入れます。

泡的时候顶盖扔掉不要了。

小青柑の浸出時間は淹れる器によって決めてよく、何秒であるという決まりもありません。
1回は洗茶をします。私はこの小青柑を2回洗茶をします。中に入っている普洱茶は5年寝かせたものなので、茶の本来の香味を引き出す為に、まず洗茶で茶を覚醒させるのです。(醒茶と呼びます)

泡小青柑可以根据容器决定时间,也没有必须几秒钟出汤。第一遍要洗茶。我通常洗两次,因为里面的普洱茶年份就,需要唤醒一下。

洗茶後、お茶を淹れる時は沸騰した湯を使います。1煎目は30秒を目安にして公道杯(片口、ピッチャー的なもの)や茶杯(カップ)に注ぎます。

お湯を注ぐ水流は細くし、小青柑の開口部からゆっくりと普洱茶の部分に注ぎ入れます。そうすることで、茶湯の色の変化が均等になり、口当たりが良くなります。

正式泡时,一定是沸腾的开水泡。第一水可以30秒左右出汤。水流细一点从小青柑的圆口倒入开水,细流慢入普洱熟茶,汤色变化均匀。口感会更好。

どのような器で淹れる場合でも、普洱茶に向けて湯を注ぎます。普洱茶に湯を通さなければなりません。

あまり高い位置から湯を注ぎ入れ、お湯を茶葉に打ちつけることがないよう、注ぎ口は低め位置からゆっくりと入れてください。私は静かに、会話を止めてお湯を注ぎ入れます。そうでないとお茶の味が変わるからです。

不管任何容器都是从普洱入水。要让水柱穿透普洱。水不要太高、水不要砸入、慢入。我泡茶入水会比较安静,不说话,不然汤味儿都不一样

何煎か淹れた後は浸出時間(蒸し時間)を長くしてください

もし小青柑を砕き普洱茶もばらして淹れる場合は、時間を短くしてください。ばらすと香味が早く出るので、時間が長いと濃くなりすぎます。上手に調整してください。

蓋碗や急須で何煎か淹れた後に煎じて(煮出して)頂くこともできます。

几泡之后,闷时间久一点出汤。如果是掰碎泡时间就要掌握好了,时间不能太久了。

小青柑の淹れ方 (保温ポット)

別の淹れ方もあります。これは恒温60度の茶座(ポット)です。人が多い場合は、私は直接この恒温ポットに沸騰した湯を入れ、温めながら淹れます。この場合各煎、色香味が異なります。

如果人多,我就直接用恒温的杯子,每一道茶汤也都不同,有时用盖碗泡。

以上、夏さんの小青柑の説明でした。

小青柑の淹れ方 (日本の器で)

下は吉林省の知人が小青柑を日本の備前焼の宝瓶で淹れています。宝瓶の蓋を開けて、2個を入れ、ゆっくり淹れている様子です。中のプーアル茶に湯を通さず、小青柑を湯船につけるように置くと、みかんの香味とプーアル茶の香味が出る速度(バランス)が変わってきます。

蓋碗や宝瓶でなくとも、日本の急須で小青柑を入れる方もいます。道具にこだわらずに、香味を生かす色々な淹れ方を見つけるのもいいですね。

Shiha Tea & Comfort は日本の急須をの中国のお客様にも販売しています。中国の方が日本の急須で淹れるのは中国茶。急須と自分の淹れたいお茶との相性で選ばれます。以下、小青柑 にも合うと思う数点を選んでみました。

小青柑の生産の様子

広東省広州市新会の 2019年7月30日の様子です。広東省茶葉流通協会の会長から写真をいただきました。みかん畑が後ろに見えます。
小青柑は4-5日間 太陽に晒して作るそうです。以下会長から説明を受けました。

  • 具体的には、まずみかんの皮のみを1日天日に晒し、その後プーアル茶を詰めて2-3日間天日干し。
  • 写真の作り方は「純天日干し(純生晒)」であり、「乾燥機で乾燥(烘干)」のものより風味が良い。
  • 純天日干しの小青柑かどうかは、柑皮の色と茶湯の色で判断できる。
  • 小青柑の樹木(上写真)の名前は「新会茶枝柑樹」。

这是纯生晒,需晒四至五天。生哂更好。
先晒一天柑皮,再填茶叶晒二至三天。
生晒的小青柑,看柑的颜色和茶的汤色就可以判断。

果肉を取り出した皮。上下に穴が開いています。

まだ皮のみです。

プーアル茶が入っています。表が乾いたら、裏返して晒します。日光を浴びて気持ちよさそうなミカンたち。

柑普茶と小青柑の違い

2019年8月放送のNHK「世界はほしいモノにあふれてる魅惑のティーワールド!」で、中国茶で流行っているものとして、柑普茶 (ガンプゥチャア) とのキャピションがでて、映像では小青柑が映っていました。

柑普茶 は「柑」は”みかんの”、「普茶」は”プーアル茶”なので、広義で言えば、 小青柑 も 柑普茶と言えるでしょう。私が約10年前、中国に住んでいる頃は、 柑普 (ガンプー) はミカンに入ったプーアル茶という定義だけで、今で言う小青柑も通称 ”小さい柑普”と呼ばれていた気がします。

狭義で言えば、小青柑は7月頃の未成熟ミカンを使ったもの、柑普茶は成熟したミカンというのが最近の定義のようです。

下記のページに柑普茶と小青柑の違いが原料、香味、薬効の点で説明されています。
小青柑と柑普茶の違いとは?(中国語)

小青柑の淹れ方の動画(映像でみる現地の小青柑の飲み方)

更に詳しく知りたい方のために、 現地中国の小青柑の淹れ方の動画を集めてみました。映像だけでも分かりやすいものを選びました。

中国人が実感する陳皮(チンピ)効能

みかんの皮、陳皮(チンピ)の効能などを中国の知人から聞き取りました。実際に現地の人が陳皮をどう見ているかが分かります。

北京夏さんのお店の場所

北京に行かれる場合は、用心堂の夏さんを訪ねてみてください。中国茶の淹れ方など、こだわりのお話が聞けると思います。茶葉は緑茶、白茶、青茶、紅茶、黒茶、ジャスミン茶なども取り扱っています。

用心堂 北京の中国茶のお店
中国北京市西城区黄寺大街23号 福麗特収蔵品市場 2階 A202

参考に中国での中国茶の買い物のマナー(習慣)の紹介です。茶葉店を訪ね、色々試飲し長時間いた場合は、少しでも茶葉を購入します。ご参考ください。